自律神経

自律神経は交感神経と副交感神経の二種類があり、それぞれがお互いに作用しあって身体全体の機能を保っています。そんな自律神経が首の周りに張り巡らされており、さらには交感神経と副交感神経を切り替えるための中枢が首の周りに集まっているのです。このことからも、首への物理的な負担が自律神経の機能に影響するということがイメージできるのではないでしょうか。首が凝っているとか、肩が凝っている、頸椎ヘルニアがあるといった特徴を持っている方は、間違いなく首周辺の過度な負担蓄積が起こっています。

 

首に過度な負担が蓄積してしまう原因としては

 

〇猫背やストレートネックなどの悪い姿勢

 

〇座り姿勢など長時間同じ姿勢でいることが多い

 

〇寝るときの枕や寝具があっていない

 

〇身体が温まる機会が少なく、冷えている

 

〇噛み合わせの悪さや食いしばりの癖がある

 

といったことが考えられます。

首の負担を減らせば耳鳴りも改善?

 

ここまでの「耳鳴りの原因」という話を時系列にまとめて整理すると

 

1・首の負担が蓄積する

 

2・自律神経が乱れる

 

3・毛細血管の収縮や拡張が上手くできなくなる

 

4・蝸牛内部のリンパ液が異常に溜まる

 

5・音を電気信号にして脳に伝える機能に異常が起きる

 

6・耳鳴りとして発症する

 

といった流れになります。

 

ということは、耳鳴り発症から逆算して考えていくと、最終的にたどり着く「首の負担」という部分が解決できれば、自律神経の乱れも無くなって耳鳴りも無くなるという結論が出せるわけです。

 

もし耳鳴りの「真の原因」が首の負担蓄積にあるとすれば、病気が無いのに耳鳴りが発生していることにも合点がいくではありませんか。しかも、今まで何年、何十年と様々な検査や薬を試してみても一向に良くならなかった耳鳴りにも、ある意味説明がつくのではないでしょうか。

 

本当に短くまとめると

 

「首を治せば耳鳴りが治る」

 

という可能性が高いという話なのです。

 

そして実際に私の治療院では、あらゆる手段を使って首の負担が蓄積している原因を突き詰め、その原因を取り除くことで耳鳴りが改善しています。耳や脳に直接治療を施しているわけではないのに、耳鳴りが面白いように消えていくわけです。医者によっては「耳鳴りは慣れて付き合っていくしかない」という人もいます。しかし、耳鳴りは治せない症状ではありません。ちゃんとアプローチすれば、耳鳴りが消える可能性は十分あるのです。

 

次のでは、耳鳴りという具体的な症状についてもう少し掘り下げていきましょう。

 

耳鳴りの症状とは

 

実際の治療院で患者様に接していると、意外と「耳鳴りがどういう症状のものかよくわからない」という方が多いことに気づきます。今の自分に起きている症状が本当に耳鳴りと呼べるものなのか、判断に迷うというケースも多いのでしょう。確かに、周りの人には聞こえない音が自分だけに感じられるわけですから、確かめようが無いというのも事実です。そんな耳鳴りの一般的な症状について確認しておきましょう。

 

音の種類は大きく分けて2種類

 

耳鳴りは、周りの人には聞こえていないのに自分にだけ不快な音が聞こえ続けている状態です。その音の種類は大きく分けて2種類あり、「キーン」とか「ピー」と表現される高音のものと、「ボー」とか「ザー」と表現される低音のものがあります。

 

どちらも耳鳴りに間違いなく、24時間常に聞こえているケースもあれば、時間によって途切れたり出現したりを繰り返すこともあるでしょう。耳鳴りの前段階である難聴の度合いや原因によって、音の種類にも変化が出るようです。音を伝える経路である耳管に腫瘍が出来ている場合など、明らかな病気があればそれが耳鳴りの原因ですよね。しかし、患者様の多くは原因不明の耳鳴りであり、音の種類だけで原因を分けて判断することは難しいと言えます。

 

両耳でも片耳でもあり得る

 

耳鳴りの聞こえ方も人それぞれで、両方の耳から聞こえている場合と、片方の耳だけに聞こえている場合があります。これは耳鳴りに至るまでの生活習慣や環境でも左右されるもので、両耳で耳鳴りがしているから程度が酷く、片耳だから軽度であるということはありません。また、右耳でも左耳でも片方ずつ交互に耳鳴りがするというケースもあり、まさに自律神経の乱れに左右される症状とも言えます。

 

次のでは、耳鳴りと一緒に起こりやすい症状についてもみていきましょう。

 

耳鳴りと一緒に起こりやすい症状

 

耳鳴りは、耳鳴り単独で発生するということの方が少なく、ほとんどが何か併発している症状があるはずです。耳鳴りと原因が同じであることが多いので、一緒に出てきやすい症状も把握しておきましょう。

 

 

難聴

 

難聴は耳鳴りのきっかけになりやすい症状で、加齢による変化はもちろん、自律神経の乱れや過度なストレス、職場環境などの外的要因でも引き起こされます。老人性難聴と呼ばれる、音そのものが聞こえにくくなる症状もあります。しかし、耳鳴りの場合は老人性難聴というよりも、突発性難聴や低音難聴であることが多いです。低音領域が聞こえにくくなり、その音をより敏感に拾おうとしすぎてしまい耳鳴りが発生することがあるのです。打撲などの外傷や病気などの明確な難聴の原因が無い限りは、耳鳴りに対する治療やケアをしていくことで改善される可能性が高いと言えます。